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会長の年末年始のご挨拶

モミジ支援者各位

拝啓、初冬の候ますますご清栄のことと拝察申し上げます。

モミジ・ヘルスケア・ソサエティ創立14年後の1992年12月7日、日系社会にとって初のサービス付き高齢者向け住宅、モミジ・シニアレジデンスが開設され当初170人の方々が入居しました。

当時の居住者は平均年齢が75歳、テニスや卓球を楽しみ、植物を植えて庭園の手入れをし、モミジストア・図書室・受付デスクの役割を担い、夜間巡回・火災監視の安全確認もしました。

開設25年後の今、居住者平均年齢は90歳近くになりました。オンタリオ州の他の同様の住宅と比較して自立生活が平均10年も長く維持されています。これまでにモミジを「我が家」と感じて暮らしてきた方々は400人近くにも及び、現在でも当初からの入居者8人の方々が「我が家」で暮らしています。

一方で、平均年齢90歳と75歳では必要とするケアも異なり複雑化してきました。モミジでは安全確認や送迎サービス、食事・アクティビティ・薬服用などの確認が日常生活に不可欠なものとなっています。さらに、食事プログラム、社会的・教育的プログラム、施設内における医師や看護師のサービスもシニアの方々の健康と生活の質を維持する上で欠かせません。

また、地域で暮らす日系シニアの方々のケアのニーズも変化してきました。モミジはフレンドリー訪問、会食、教育などのコミュニティプログラムを通して、一人暮らしで孤立化しやすいシニアの方々に手を差しのべ繋がりを維持しながら、広域に及ぶシニアの方々の健康に注目しています。

サポートサービス部とコミュニティサービス部は毎年、需要とコストの大きな増加に直面しています。しかし、私共はそれに揺るぐことなく「シニアの方々を敬い、尊厳を重んじ、自立した生活を支援する」という理念に熱意を捧げています。

ケアの需要と地域連携プログラムの増加に対して政府の助成金が増えないことから、資金調達活動がこれまで以上に求められています。モミジレジデンス開設25周年を祝うと共に次の25年間に向けた良いスタートができることを願いながら皆様のご寄付を賜りたくお願い申し上げます。

2018年が皆様にとって良い年になりますことを理事会役員、職員、ボランティアを代表してお祈り申し上げます。

敬具

2017年11月

パム・ウェイントローブ

モミジ・ヘルスケア・ソサエティ理事会議長